「乳房再建手術」Q&A

以前、内容物が流動性の高いソフトジェルタイプのシリコンインプラントで再建を受けました。硬めのコヒーシブタイプのものより体内で破損して流れ出しやすいと聞きました。破損の危険性や、その場合の体への影響は大きいのでしょうか。

ソフトジェルタイプのインプラントは、メーカーのデータによると3年以内の破損はほとんど報告されておらず、3年経過後の破損率は1年に1%程度とされています。強い外的刺激を受けたときなど、体内での破損が絶対に起きないというわけではありませんが、経験的にも決して簡単に破損するようなものではありません。
またシリコン自体が非吸収性・低刺激性の素材なので、万一破損することがあっても、ただちに体に悪影響をおよぼすことはありません。
むしろ問題は、破損を長期間放置してしまうことです。インプラントを体に挿入するとその周囲には傷跡組織による被膜という薄いカプセルができます。ソフトジェルタイプのインプラントが破損すると、シリコンジェルは被膜内にとどまり外へ漏れ出すことはありませんが、患者さんが異常を発見することは困難です。これを長いあいだ放置すると、被膜の周囲への浸潤が起きたり炎症を起こしたりする恐れがあるため、インプラントによる再建手術には超音波やMRIをもちいた定期的な経過観察が重要となります。
インプラントの保険適用開始に際しては、日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会のガイドラインでも、2年に一度のMRIまたは超音波による検査を含め、最低10年間は経過を観察することなどを明確に定めています。定期的な検査を怠らなければ、万一破損があっても発見することができますので不安に感じることはありません。(南雲医師)

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最終更新日:2014.08.06.

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